KESULITAN SELAMA BULAN PUASA(断食月中の困難さ)

*食料難!?
 2005 年は10月5日から向こう一ヶ月、イスラム教徒の断食月が始まった。イスラム教徒の断食について正確な知識があるわけではないので、いつもの通りに野次馬的な経験話とさせていただきます。


  まず最初は、テレビ局の番組編成の変更です。断食が始まる少し前から、インドネシアの全テレビ局がイスラム色で染まり始めます。さらに実際に断食月に入ると、毎晩夜中から明け方までイスラム教番組が生放送されます、全局で。


  私もバリ島に着てから初めて知ったのですが、彼らは24時間断食を一ヶ月も続けているわけではなく、断食は早朝から夕飯時までのいわゆる日中です。夕飯時になると『断食をあける』と言って食事が始まります。さらに、夜は明け方までいろいろなお祈りなどのステップがあるようです。そして最後に、明け方の3時だか4時ごろに目茶早朝食となるのです(詳しく知らないので例によって感覚的な解釈です。申し訳ありません・・・・・)。


  そんなわけで、明け方のテレビ番組はお祈り番組、子供向け宗教教育番組、一緒に朝食食べよう番組などが盛りだくさんです。ちなみに、早朝のお祈りや超早朝食のあとに2度寝したりして勤務先に遅刻する人はとても多いようですし、日中会社で睡魔と闘うイスラム戦士も多数見かけられるようです。


  同僚の中に日中食事しないイスラム教徒がいる場合、共同社会生活をするうえでのマナーが追加されます。それは、私たちが食事する際に彼らイスラム教徒に「ゴメンね! 食事するね。」などと声を掛けることです。これは非常に大事なことです。空腹と戦っている人もやはり多いので、こういった気遣いは必須です。また、会社にいる間中ひたすら何かをつまみ食いしながら仕事をするような人は、この一ヶ月間、その習慣を改めなければなりません。


  それと、朝の早い時間や日中及び夕刻など定期的に、ムスジッド(モスク)などからすごぉーいボリュームでイスラムのお祈りのテープが流されます。断食月の一ヶ月間私は、目覚まし時計なしに起床できます。そのくらいしっかりとした音量なのです! 


  大事なことをひとつ忘れていました。イスラムの人たちが断食に入ると、非常に困ることがあります。それは食糧難です。食べるものに困るのです。特に、非観光地や郊外に住んでいる場合はしんどいです。また、独身者やKOST(コス=4畳半一間)暮らしの人にとってはさらに強烈な問題です。


  そうです、KAKI LIMA(いわゆる引き車式の流し屋台)が消えてしまうのです。BAKSO(肉団子スープ)、MIE AYAM(鳥ラーメン)、RUJAK(果物のジャワ風甘辛ソース和え)などの物売りがいないのです。もちろん中には断食しながらご商売を続けていらっしゃる尊い方もいますが、いつもうちの近所に回ってくるそのほとんどの流し屋台は消滅します。そうなると、休日の際の食事に困ります。うちの家内も日曜日などは “主婦業”をサボりたいし、かと言って待てど待てども屋台はやってきません。まさに飢え死にです。


 「何を大げさなことを言っているのだ !?」とお思いの方も多いかと思われますが、バリの日曜日、滅茶苦茶怠けモードで、やってくる流し屋台を片っ端から呼び止めてのつまみ食いの一日はとても優雅なものなのです。朝はKACANG HIJAU(お豆のおかゆ)、BUBUR AYAM(鶏肉のおかゆ)に始まり、日中から夕刻にかけてはRUJAK、 MIE AYAM、BAKSO、 ES(アイス)、SIOMAY(インドネシア風飲茶!?)など、それはもう、美味しい美味しい一日なのです。


  そう、だから、私は断食月が嫌いです。大好きな日曜の楽しみを私から取り上げないでください・・・・・。